占領や没落などの経験を基に堅実で注意深く何事にも慎重

北ヨーロッパの北海とバルト海に挟まれたユトランド半島と周辺の島々から成るデンマーク王国は、北欧のヴァイキングの歴史や、かつて北ヨーロッパの海で船乗りたちが活躍したり、貿易に深くかかわっていたり、王女たちがヨーロッパの各王家に嫁いだり、ヨーロッパの歴史を語る上で重要な役割を果たしてきました。

今日でも国内の経済や教育水準、生活水準は世界でもトップクラスであり、国民も誇りを持っています。

デンマークの国民性は、常にスウェーデンやドイツなどと戦争を繰り返してきた歴史や、占領や没落などを経験したことから堅実で注意深く、何事にも慎重な性格が挙げられます。

人口の90パーセント以上がデンマーク人という単一民族国家なので、国や王家を愛する国民性が感じられます。

国民の所得格差が低く、高齢者福祉、児童福祉など社会福祉制度が非常に充実していて、世界で最も幸福な国民として常に高いランキングを保っています。

学校は大学まで無料で進学することができ、結婚、葬儀、医療費や介護サービスも無料で、失業手当も充実しています。

これは国民の国家に対する信頼と、たゆまぬ努力、すぐに新しい政治のトレンドを取り入れたりせず慎重に審議をする姿勢の集大成と言えます。

デンマークは男女の格差が少なく、女性も男性と同様に扱われ尊重されています。

子育てのしやすい福祉体制の整った国家であることはもちろん、昔から農業や漁業などで男女が共に働き助け合っていた国民性もその理由の一つです。

料理が趣味という男性も多く、休日は家族が一緒に夕食を作ったり、どんな場面でも妻や夫が同行したりするのは珍しくありません。

また、大人と子供の立場ははっきり分かれていて、小さな子供がいるから妻は子育てにかかりっきり、ということはなく、子供がいても夫婦だけで食事や映画に出かけたり、泊まりがけで休暇に行くことも当たり前です。

伝統を重んじる一方で、モダンな建築や家具デザインなどを発信し続けている一面もあります。

涼しい気候や海と島に囲まれた土地柄のためか、新しいものはすっきりしたシンプルなデザインが多く、全てが合理的に考えられています。

物事を偶然にゆだねるのではなく、常に筋道を立てて論理的に考えるような国民性が表れています。

環境問題について国全体で真剣に考えるのも特徴的で、人任せではなく国民全てがエネルギーや自然環境について考えており、無駄のない合理的な生活スタイルを目指しています。

admin / 2014年10月5日 / 国民性